僕はApple Watch初代モデルを発売日に買ってから6年半、2300日以上の間、仕事だろうがプライベートだろうが、毎日手首に巻いています。
それを見て「実はApple Watchに興味があるんだよねー」と話しかけてくる人は割とたくさんいたりします。
ところが続けて、「でも使いこなせる自信がないんだよね」とみんな口を揃えて言うんです。
大丈夫です。
僕も多くの機能は使いこなせていません。
もっと言えば、ほぼ3つの機能しか使えていません。
ズバリ僕が思うApple Watchの3大機能は
- 通知
- ヘルスケア
- Apple Pay
この3つです。
どれも何処かで聞いた事がある機能かもしれませんね。
たった3つですが、この3つの機能だけでもApple Watchをオススメできる十分な魅力がありますので僕の実体験を踏まえて紹介していきます。
もしも
- Apple Watch自体には興味がある
- でも使いこなせる自信がない
- そして使い勝手のイメージが湧かない
と言う方がいましたらぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
通知

iPhoneにくる通知を、iPhoneを身につけていなくてもApple Watchから知る事ができる、ということは多くの人が既に知っていることだと思います。
使っている人は言わなくてもわかると思いますが、使ってみることで初めてその価値を深く理解できます。
例えばLINEや電話の着信などの通知を仕事で誰かと会話をしていている最中でも、集中してPCを使っている時でも、自分の手首から知る事ができます。
なんだそんなことか、と思うかもしれませんが、ここで大事なのは
「目線をiPhoneにやらなくても」通知を知ることができる点です。
仕事の話をしているときに通知がきてもデスクに置いたiPhoneにバナーが表示されずに済むので相手に気を遣わせる事がありません。
PC画面に集中している時に視界の隅のiPhoneがピカっと光ると、どうしても反射的に目線をiPhoneに移してしまいがちです。
人間の注意は80%以上が視覚からの情報に依ると言われています。
逆にいうと人間は視覚からの刺激に対して注意が逸れてしまいやすい構造になっています。
対して触覚刺激は約1〜2%程度と言われています。
つまり手首タップによるApple Watchからの通知であれば集中は途切れにくいのです。
通知自体はきちんと認知するけれど目の前の作業は継続できるので、ここがとてもスマートです。
ポケットに入れておくなどしてiPhoneを身につけておけばバイブレーションで通知がわかる、という見方もあるにはあるのですが、
・最近のiPhoneは重い
・バイブ機能はデスクなどに置いている時はノイズになる
というデメリットがあります。
特に重さは割とストレスで、上着でもズボンでも、ポケットに入れておくとどうしても重みと存在感があるので、なるべく身軽にしてフットワークを軽くしたい僕としては無視できないデメリットです。
リマインダー

僕は普段からリマインダーを使うことが多く、iPhoneだけでリマインダーを使うと、iPhoneから目を離している間にリマインダー通知がきてしまうと見逃しやすく、どうしてもジャストタイムでリマインダー設定をすることができませんでした。
例えば、12時に電話をかける、という割と仕事でもプライベートでもよくあるリマインドをするとします。
これがiPhoneだけだとどうしても見逃してしまう可能性があるので11:50に通知がくるように設定するなど、時間に余裕を持たせなくてはいけません。
あるいは12:00ジャストにリマインダー設定をしつつ、視界と頭の隅に常にiPhoneを置いておく必要が出てきます。
一方、Apple Watchがあればもう12:00ジャストにリマインダー設定をしてOKです。
何が言いたいのかというと、Apple Watchを手首に巻いておけば通知をスルーする可能性は限りなくゼロになるので、あとはその予定を「完全に忘れてよい状態にできる」という事です。
仕事でも遊びでも、どちらにおいても「予定は覚えなくてよくなる」「いま目の前にあることに全力を出せる」という、この点にとても価値があります。
他にも、朝家を出るまであと10分あるので何かしよう、という時はアラームを使います。
そうすれば時間をチラチラ気にしたりする必要はなく、本を読んだりコーヒーを飲んだりするのんびり出来ますし時間になれば手首の振動で知らせてくれます。
予定時刻を迎える瞬間まで時間を気にしなくてよくなるので、スキマ時間を楽に無駄なく活用することができるのです。
Apple Watchは、Siriからアラームやリマインダー、カレンダーの予定を設定できます。
また、時間がくればそれを切る事ができます。
iPhoneが手元になくても予定の設定、管理のサイクルがApple Watchだけで完結します。
自分は自分の予定の事を覚えておくといった余計な事はしなくてよく、Apple Watchに丸投げするだけ。後は時間がくれば教えてくれる。
まるで自分専用マネージャー。予定管理のストレスフリー。これが素晴らしい。
フィットネスとワークアウト

Apple WatchとiPhoneをペアリングすると「フィットネス」という標準アプリがインストールされます。
これはApple Watchを装着して生活するだけで
・ムーブ:体を動かしたときに消費されたカロリー
・エクササイズ:早歩き以上の負荷の運動時間
・スタンド:1時間の間に1分以上立っていた時間
これらのアクティビティを自動的に記録してくれます。
見たことがある人も多いと思いますが、この3つの項目は三色で三重丸のリングアイコンで視覚化されるので、その日の運動量を視覚的に知る事ができるようになります。
3つの項目は設定した目標値に届くとリングがちょうど一周するようになっています。
これがチラチラと目につくようになるので、否が応にも
「今日は運動量少ないんだなぁ」とか「最近ずっと座ってばっかりいるな…」など、
日常生活の無意識の運動量の変化を知る事ができます。
よくダイエットなんかで「毎日体重を測って数値を見るようにすると意識を減量に持っていきやすい」と言われたりしますが、まさにそれと同じような効果で、意識が自然とヘルスケアに向くようになります。
かくいう僕も6年半もフィットネスリングを見続けてきましたが、実は最近まであまり気にしていませんでした。
「なんか記録できるんだおもしれー」位の感覚でした。
が、今年2月の健康診断で人生最大の体重量を記録してしまったこともあり(この2年で5キロ、10年で10キロ増えてました)、俄然フィットネスリングへの関心が高まったという経緯があります。
そこで主に退勤時と、余裕があれば帰宅後にウォーキングや短時間筋トレをするようになりました。いつか記事にするかもですが、食事にも気を使うようになりました。
これのいいところは、目標の運動量に届けばリングが一周するのでここでも視覚的に達成度合いがわかりやすい、という点です。
カレンダー形式で表示させると3つのリングがズラーっと並んで見れるので日常の運動量の変化が見やすく、リングをまるっと一周させていく、というゲーム感覚でヘルスケアに取り組むことができます。
結果として半年で無理なく6キロ体重を落とすことができました。
またウォーキングや筋トレや、チャリ通勤などもワークアウトアプリで細かく項目別に運動量の記録が取れます。

3つのリングが1日の総合的な運動量を表示するのに対し、ワークアウトは「積極的にこの運動に取り組んだ」という記録を残すことができます。
ちなみにウォーキングやサイクリングなどの移動系のワークアウトはGPSで運動ルートや距離も残せますので、運動日記のように後から詳細を振り返ることもできます。
3つのリングは手首に付けたApple Watchのホーム画面にレイアウトできるので目につく機会が多く、「あ、今日はほとんど動けてないから帰りは徒歩にしよう」とか「早めにご飯を済ませてウォーキングしよう」とか、1日の運動計画を意識しやすくなります。
Apple Pay

ご存じSuicaなどの交通系ICやクレジットカードを登録してApple Watchを端末にかざすことで決済する事ができる機能です。
これがあることで「財布やiPhoneを取り出すことなく」決済ができます。ちょっとした買い物に財布やiPhoneを携帯しなくて良くなります。腕時計をつけていくだけです。
加えて、僕にとっての最大の利点は「キャッシュレス決済が手軽にできるので財布から現金が減りにくくなる」事でした。
「金使ってんだからどうあれ残高は減るだろボケ」と思われるかもしれませんが、ていうかその通りなんですが、僕にとって大事なのは「現金を使わなくなるのでATM利用頻度が減る」事です。
ATM手数料の観点からも経済的ですが、何より現金をおろしにコンビニや銀行に行かなくてよくなる、特にコンビニにATM目的で行ったついでにアレコレ買っちゃう、というお金と時間の無駄遣いが減りました。
おわりに
以上がトータル2300日以上の間、僕がApple Watchを必要としてきた3つの機能です。
それらは日常を爆発的に変化されるものではなかったかもしれませんが、少なくとも少しずつ前向きに生活を変化させていけるものです。

ここまで記事を読んでいただいた方は少ないのかもしれませんが、もし興味を持たれたら一度使ってみることをオススメいたします。
特に最新機種(現在ではseries7)にこだわらなくとも、Apple Watch SEや、series4以降のモデルであればLINEアプリや地図アプリの稼働速度は実用的なので、最新機種でなくても十分ですよ。
僕も多少は他の機能やアプリも使っているので、それらもいつか記事にしようかと思っています。
ご清聴ありがとうございました!