前回、スマートプラグTapo P105を導入しました。
スマートプラグなので、
通電できればすぐ稼働できる、物理スイッチのついたLEDライトなどの
間接照明は声やスマホから起動、停止できるようになりました。
が、ライトだけじゃ物足りない!
エアコンとかテレビとかリビングのシーリングライトとか
いかにもな家電も操作したい!と思うわけで。
そこで今回はスマートリモコン、
Switch Bot Hub miniを導入、レビューしていきます。
・エアコンやテレビなどの家電を音声やスマホでコントロールしたい
・ごちゃごちゃするリモコンを片付けて、スマホをマルチリモコン化したい
・なるべく安価にスマートリモコンを導入したい
という方の参考になれば幸いです。
スマートプラグに比べるとスマートリモコンは、
ザ・家電といった家電たちを管理できるので
よりスマートホームを実感することができると思います。
スマートリモコンとは?
いわゆるスマートリモコンと呼ばれるデバイスです。
簡単にいうと
「家電の赤外線リモコンを登録して、コントロールを一元化できる」
ガジェットです。
テレビのオンオフやエアコンの運転切り替えなどを、
それぞれのリモコンを操作する事なく
スマホや音声で操作できるアイテムです。
Switch Bot Hub miniはどんな人におすすめ?
今回はSwitch Bot Hub miniという製品をレビューしていますが、
同じようなデバイスにNature remo3という商品があります。
スマートリモコンとしてできることはほぼ同じですが、
Nature remoには人感センサーや温湿度センサー、照度センサー、GPSプログラムが搭載されています。
価格はSwitch Bot hub miniが3980円で、Nature remo3は9980円となっています。
Nature remo3は最初から各種センサーがモリモリなぶん価格は高めになっています。
ただし、SwitchBotは別売りで
温湿度センサーやボットと呼ばれる指ロボット(物理スイッチをカチッと押すデバイス)があるので
用途に合わせて拡張できるというメリットがあります。
ちなみにNature remo3にある
照度、GPSプログラムに対応する別売りデバイスはR4.1月現在はありません。
僕もちょっと迷ったんですが、
個人的な理由で指ロボットが必要だったので
SwitchBotをAmazonで購入しました。
ついでに温湿度センサーと指ロボットもお買い上げです。
・Switch Bot Hub miniは赤外線リモコンを登録する事ができる
・古い家電の場合リモコンの全てのボタンをカバーできない可能性がある
・温湿度センサー、指ロボットは別売
・照度センサー、GPSプログラム機能はない
・スマホを経由してタッチ操作、音声コントロールができる
・複数のSwitch Botデバイス、スマートプラグの組み合わせも一度に実行できる
僕の使い方 -Switch Bot Hub miniでできること-
Switch Bot Hub miniで具体的に何ができるのか、ということで僕の使い方の一例を紹介します。
僕の場合はPhoneのショートカットアプリで複数の家電を組み合わせて登録し、
それをSiriから音声で起動するような使い方がメインです。
※ショートカットアプリへの登録とSiriから音声コントロールする方法は後ほど解説しています。
Siri起動ワード「Hey Siri、ただいま」
家に帰ってきた時に行う、リビングのシーリングライトの点灯とエアコン(暖房設定)をオンにする動作です。
最近のように寒い日は、家に着く10分前くらいにスマホから起動しています。こうしてあらかじめエアコンを起動させておくことで、家に着く頃には部屋が温まっていて快適です。
Siri起動ワード「Hey Siri、寝る準備して」
間接照明2か所(デスク周り、リビングのソファの影)を点灯し、リビングのシーリングライトの消灯、寝室のシーリングライトを常夜灯にしておく動作です。
寝る前の1時間は、リビングのシーリングライトを消して間接照明だけで過ごしておくととても寝つきがよく、寝室に移動しても常夜灯がついているので部屋を移動しても明るさが大きく変わる事がありません。
本来この動作を手動でやろうとすると、2つのリモコン操作と1つのライトの物理スイッチを操作する必要があります。
ですがスマートリモコンなら1つの操作で、それも音声で可能なので、手動だと面倒でやらないような事も無理なくやれるようになります。

Siri起動ワード「Hey Siri、おやすみ」
エアコン、寝室のシーリングライト、2カ所の間接照明を全てオフにする動作です。
寝る前はベッドで電子書籍を読んだり、リビングでぼんやり動画を観ていたりする事が多いですが、これならばどちらの部屋にいてもいちいちライト操作をしなくていいというメリットがあります。
そしていざ寝るとなればベッドの中からリビングのエアコンやライトの操作ができるので、布団から出る事なくそのまま眠ることができます。

導入前の注意点
スマートリモコンはその名の通り各種リモコンを登録していくデバイスになります。
例えばSwitch Botであれば、
いくつかの大手メーカーの新しめの家電であれば
リモコンのプリセットがあるので導入は簡単です。
一方で、古い機種やマイナーメーカーの家電はプリセットがない場合があります。
その場合はいくつかの汎用仮装リモコンを代用して登録することになるのですが、
この場合、本来のリモコンにある機能を全てカバーできない可能性があります。
例として、僕のテレビはSONYのKDL-32EX420という2011年製(古っっっ)のテレビになりますが
これはプリセットがありませんでした。
ので泣きながら仮想リモコンで登録したんですけど
結果として電源、チャンネル、音量はコントロール可能なんですが
外部入力の切り替えはできません。
Switch Bot Hub miniをセットアップする
①Switch Botアプリをダウンロードしてアカウントを作成する
よくあるメールアドレス、パスワードを登録していくタイプです。
②Switch BotアプリにHub miniを登録する
まずはスマホアプリでHub miniを管理・連携させていくために、
Switch Bot Hub miniをスマホアプリに登録していきます。
▼Switch Botアプリを起動して、右上の+をタップします

▼Switch Bot製品の中から「ハブミニ」を選びます。

▼画面の指示に従ってHub miniとアプリを操作し、続いてWi-Fiの設定を行います。

Switch Botアプリのセットアップや管理画面はアイコンが多く、
直感的にわかりやすい設計になっています。
②Switch Bot Hub miniに赤外線リモコンを登録していく
次にそれぞれの家電リモコンを登録していきましょう。
▼Switch Botアプリのホーム画面から先ほど登録したハブミニを選びます。

▼「リモコンを追加」を選択。

▼登録するリモコンの家電を選びます。

▼Switch Bot Hub miniのランプが消灯するまで待ちます

▼リモコンのボタンをHub miniに向けて押します

Hub miniがリモコンの信号を受信し、
プリセットにあるものであれば表示されるため登録します。
▼プリセットにないものであれば、カスタム設定画面になります。

候補のカスタムリモコンの中から、ボタンのタップ操作がきちんと家電に反映されるものを選びます。
どれも同じようなリモコンのデザインですが
画面の電源on、offなどをタップしてみて
実際に家電がコントロールできるかをテストします。
きちんとコントロールできていれば、そのカスタムリモコンを登録して終了です。
プリセットもなく、カスタムリモコンでも登録できない場合の対処は
↓をクリックしてご参照ください。
もしも手持ちの家電のリモコンがプリセットにもなく、
カスタムリモコンでも操作できなかった場合には
「カスタマイズ」登録をすることができます。
▼カスタムリモコン画面の下部に「他の方法」があるので選択します

▼「カスタマイズ」を選択

▼デバイスに名前をつけます

ここでは例として「シーリングライト」という名前をつけました。
▼登録したリモコンの右上の「編集」を押します

ここから、ライトのオンやオフ、明るさの調整など
手持ちのリモコンに搭載されているボタンを、
Switch Botアプリのリモコンに学習させていきます。

電源や明るさ調整など
必要なリモコンボタンを一つ一つ
学習させていきます。
▼先ほどと同じようにHub miniに向けてリモコンのボタンを押します

▼登録できたら実際に家電に対して正常に動作するか確認します

「テスト」を押して
実際に家電が学習させたボタンと同じ挙動をすればOKです。
▼忘れずに保存してきましょう

③Hub miniからの信号が実際にそれぞれの家電に届いているかをチェック
Switch Bot Hub miniと対象の家電との距離が遠いと、
赤外線が届かずに操作することができません。
また家電のリモコンが届く距離=Switch Bot Hub miniの赤外線信号が届く距離、
ではないことに注意が必要です。
せっかくHub miniにリモコンを学習させても、その信号が肝心の家電に届かなければ
操作することができません。
また、コンセントとHub miniの電源コードがきちんと届く位置であることも忘れずに確認しましょう。
そのため、Switch Bot Hub miniを部屋に設置する過程を最後にしています。
④SwitchBot Hub miniをセット
Hub mini本体を設置したい位置から、それぞれの家電に信号が届くことを確認し
付属の両面テープで本体を壁などに設置します。
以上でHub mini、家電リモコンのセットアップは完了です。
あとはSwitch Botアプリからタップ操作で
登録した家電をコントロールできます。
Siriで音声コントロールする
では続いて、
Siriを使って音声から家電をコントロールする手順を
説明していきます。
①iPhoneのSwitch Botアプリを開く>Siriと連携したいデバイスを選択

②右上の歯車アイコンをタップ

③Siri Shortcutを選択

④登録したいボタン操作を選ぶ(電源オンボタンなど)

⑤Hey Siri,に続く命令文を音声登録する

ここで注意したいのは、
ざっくりしたフレーズでは同じ種類の他の家電と競合してしまう可能性がある事です。
例)複数のシーリングライトを登録していた場合に
「ライトをつけて」ではどこのライトなのかわからないため
登録ができない、実行ができない、など
そのため、「○○の××」といった少し細分化したフレーズをつけましょう。

▼初回起動時にはSiriとSwitch Botの連携許可を求められます

⑥Hey Siriで音声コントロールテストをしてみる
最後に登録した音声ワードでHey Siriを実行して動作チェックをしましょう。
うまく実行されれば終了です。
これでスマホに自分の声が届く範囲であれば
いつでも音声コントロールが可能になりました。
複数のデバイスのコントロールを一度に実行する
例えば僕の場合、「テレビの準備」という組み合わせで
Siriショートカットのアプリから
テレビとスピーカーの電源をオンにする、という
複数の動作を一回の音声コントロールで行えるようにしています。
※スピーカーはテレビ内蔵ではなく外付けのものを使っていて
これもリモコンをSwitch Bot Hub miniに登録しています。
▼ショートカットアプリ右上の「+」からショートカットを追加します

▼新規ショートカットにアクションを追加していきます

▼App一覧からSwitch Botアプリを選択します

▼Switch Botアプリで登録したショートカット一覧から目的のアクションを選びます。

▼アクションが追加されました。
他のアクションを追加する場合は画面下部の「ー」を上にスワイプします。

▼目的のアクションを登録したら、ショートカット名をつけます。

▼ショートカット名はそのまま「Hey,Siri」の実行ワードになります

▼ここまで終わったら画面右下の再生ボタンで動作確認しましょう。

▼ここでも初回起動時にはSwitch BotとSiri間の共有許可を求められますので許可しましょう

▼各アクションの「実行時に表示」はデフォルトではONになっています

▼ONにしているとショートカットを起動するたびにダイアログが出るのでちょっとテンポが悪いです

以上が複数のアクションを一度に起動する手順になります。
作成したショートカットは
「ホーム画面に追加」やウィジェットを設定することで
1タップで実行することもできます。
まとめ
今回はスマートリモコンSwitch Bot Hub miniをレビューしました。
スマホからリモコン家電を組み合わせてコントロールできるという、生活をガラリと変えてくれる革新的なアイテムでした。
また、部屋で邪魔になりがちなリモコンたちを
引き出しにしまって部屋をスッキリできるというのも
スマートリモコンの地味だけどとても大きなメリットの一つです。
Hub miniの定価は3980円なので、
割と安価に始められるとてもおすすめなアイテムでした。
あ、Switch BotシリーズはAmazonのセールでさらに安くなりやすいので
買うならセール時がお得です。
ご清聴ありがとうございました。